今回ミシンが壊れてから考えたこと、調べたこと、結末について思ったことなどを書いておこうと思います。はじめに断っておきますが、私自身はミシン修理センターさんにはお世話になってよかった、と思っています。電話連絡も早く、比較的短期間で修理が完了しました。持っていたミシンは気に入っていたし、買いなおすとしても同等機種は出ていないということが分かっていたし、文字や簡単な模様ステッチを捨てて実用縫いに絞っても、費用も結構なことになってしまいますから。(プラ塊のミシンは選考対象外だったので。)
ミシンを修理しようとweb検索をすると、多種多様にキーワードを配しているミシン修理センターさんは簡単に見つかります。そして利用したというblogも結構あるし、webページには修理実績の写真やリストが大量にあって対応力の高さを示してくれています。また、職業用ミシンも含めて何でも対応できそうです。他の修理店では「職業用ミシンは対応不可」「コンピュータミシンは対応不可」「10年以上経ったものは部品手配不能で修理できないことあり」などという断り文句が多いのですが、ミシン修理センターさんでは、そういうのは一切無し。こちらも通常ルートでは部品保管期限切れと分かっていたので、予算内で直せたらいし、もしここで駄目ならあきらめもつく、本体を修理店でばらしてもらって、他の方の修理の部品の足しにでもなればいいかな、程度の気持ちで送ったのでした。
が、しかし、ミシン修理センターについては良い評判と同時に悪い噂も結構あるようです。理由も何となく想像はできます。
■先ずは名前
「ミシン○○○○センター」というのは、ミシン関連大手でよく使われる名称であると同時に、訪問販売等で悪評を買った店に見られる典型的名前でもあります。ここで引く人も結構いるのかもしれません。(以前は「ミシン卸売センター」という名称だったという話もある。)
■修理費用の明細
見積は口頭の電話連絡のみで紙やメールでは出てきません。見積時も修理完了の際も、添付される紙の明細書には作業内容リストと合計金額のみの記載です。また、修理専門なので、ミシン販売を手がけている店のような販促割引価格にはなりません。ただし、見積金額が修理完了後に動くこともないようです。元の見積があまり細かい計算に基づくものではない代わり、分解してみての不慮の事態もこの範囲で吸収するのでしょう。
■安心できる点
現在はミシンを売っているわけではないようなので、直るものを直らないといって新しいものを勧める恐れはありません。また、割と大きい組織のようで、修理依頼から完了までの期間も短めのようです。
ミシン修理センターは見積だけなら無料ですと書いてありますが、先方もお仕事なので、見積して修理可能ならなるべく取りたい、という雰囲気は感じましたし、別な場所に再び送ることを考えたら、ちょっと高いと思っても頼んでしまうケースがほとんどでしょう。私の場合は考えていた金額の上限、でしたが、あらかじめ出す前に見込金額の当たりをつけるか、出せる金額を決めておいて、それを基準に判断するしかないでしょう。
ミシンが壊れたとき最初にアクセスした先は、当然メーカーのホームページ。JUKIはちょうど、JUKI家庭製品(株)が訪問販売でトラブルを起こしまくって解散した後、ということもあって、ホームページに修理関連の情報が出ていましたし、メールでの相談もOKでした。もしJUKIに宅配便で送ったら、修理費用の上限は24150円+往復送料、という話でしたが、宅配便で見てもらった場合、修理不能でも5000円掛かるという話で、近所の店の方がいいよ、と紹介された訳です。それで持ち込んで見てもらったところ「部品の破損だけど、古い機種だから部品が手に入らないよ。」と言われたわけです。あきらめて新規購入かと悩んだ末に、駄目もとで見てもらったのがミシン修理センターです。これらのプロセスを経て私の中で、修理金額上限3万円のイメージができており、その範囲内だったので迷いなくお願いしたわけです。
一般的な耐久性の製品には「部品供給年限」「補修部品保持期限」といったものが設定されており、大抵は7年から10年程度です。10年以上というのは見たことないなぁ、と思います。よって、10年以上経ったものは、交換部品が手に入れば「ラッキー」という感じになってきます。ミシンなんて20年以上持つものがザラなのに、これはちょっと短い気がしないでもないのですが、とにかく今はそうなっています。
新しいミシンなら、先ずはメーカー保証、そして販売店保証で無料修理の可能性がありますので、先ずはそこを狙うべきなのは言うまでもありません。しかし上記の事情で、10年以上古いミシンが部品破損を伴った故障の場合、「修理専門店を探す?」or「捨てて新規購入?」の選択となります。修理専門店は実は結構あるようで、宅配対応している店も結構あるよう、ですが、検索エンジンではあまり出てきませんね。費用もよくわかりませんが、まちまちなのでしょう、ミシン修理センターさんより安いところもあるのかもしれません。というのは、私のAT-3800は、とあるWebサイトも持っている個人経営のミシン修理専門店さんで、故障下取り品によるリサイクル品が売られていたのですが、売価が30000円でした。この店なら、修理とオーバーホールだけなら、もう少し安いのかも。
修理というのは一般的に手間が掛かる作業なのは確かです。よって、費用がある程度かかるのは当たり前、と思ったほうが良いでしょう。特にメーカーではもう持っていない古い部品を多く維持している場合、維持のための場所やそれを扱える技術者が問題なのであって、あまり部品代そのものは意味をなさないかもしれません。よって部品代+工賃、という見積ではなく、1台いくら、価格は作業の複雑度で数段階に分けた程度のドンブリ勘定、となっているのかなと思います。ミシンが分解整備できる技術屋さんは貴重だと思いますので、その方々が適正に対価を得る価格となると、分解が入れば最低1万円は掛かるでしょう。
よって、安く買ったミシンはさっさと見捨てる、ということになるのでしょうか。安く修理するには?の問いに、私は解を持っていません。読んで納得がいく明細書をくれるのはメーカー系でしょうが、それが一番安いのかどうかもわかりません。某家庭用ミシントップメーカーなどは、修理と称して営業を差し向けるという話もあるし、自分の中で基準を持って臨まないと、修理するつもりが新しいものの購入契約を結んでいた、なんてことにもなりかねませんが、最初にメーカーに問い合わせて修理の概算費用幅を聞けば、修理費用の大体の見込みは立つかな。もし釜や針軸などの心臓部の部品交換になら、部品交換後に必ず縫い目や模様の調整が発生しますので、結局、完全オーバーホールに近い作業になると覚悟すべきと考えます。
やはり道具は人が使うもの、「中身は分からないけど」はマズイんだな、と改めて思っています。
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